2021.06.24

【コロナ禍でもブランド価値総額が過去最高に】カンターより、世界で最も価値のあるブランドランキング「ブランドZ」2021年度版発表

~Amazonが3年連続首位  中国ブランドの価値が急上昇 ユニクロも躍進~


2021年6月21日、市場調査およびコンサルティング企業であるKANTAR (本社:イギリス・ロンドン、日本法人:合同会社カンター・ジャパン・東京都渋谷区)は、2021年世界で最も価値のあるブランドランキング Top100、および調査レポートを発表しました。

コロナ禍の困難の中、世界で最も価値のあるブランドは記録的な成長を遂げ、2021年度Top100のブランド総資産価値は、フランスとドイツのGDPの合計に相当する過去最高水準の7.1兆ドルに達しました。首位のAmazonのブランド価値は昨年比64%増の6840億ドルとなり、2位のApple(6120億ドル)と並んで、史上初の5000億ドル以上の規模のブランドとなりました。依然として米国のブランドがトップ100の総価値の74%を占めている一方で、米国のブランドTeslaに次いで中国のブランド4社(Pinduoduo、Meituan、Moutai、TikTok)のブランド価値は、前年から2倍以上に急拡大しました。日本のブランドとしては、ユニクロが「急成長したブランドランキング」7位にランクインしました 。

ブランドZ調査とは: ブランドZ調査は、ブランド資産価値調査やブランド価値測定のスペシャリストであるカンターが実施しています。380万人以上、世界51か国の消費者アンケートの結果から集められる広範な消費者インサイトと、Bloombergによる各企業の財務実績や業績の分析を組み合わせてブランド価値を算出しており、17万以上のブランドの評価をカバーした、消費者調査ベースの世界最大級のブランド価値調査です。


世界で最も価値のあるブランドランキング「ブランドZ」2021年版によると、世界で最も価値のあるブランドは記録的な成長を遂げ、その価値はフランスとドイツのGDPの合計に相当する7.1兆ドルに達しました。 ワクチン接種の拡大、経済刺激策、GDPや経済動向の改善が市場への信頼感の上昇につながったことにより、2021年度のブランド価値の総額は昨年と比べ42%も増加しました。上位100ブランドのうち56ブランドが米国ブランドであり、中でもAmazonとAppleは、それぞれ5000億ドル以上の価値があるとされています。

Amazon, Apple, Google等テクノロジー分野のブランドがTOP3キープ、米国ブランドの急成長と中国ブランドの追い上げ

2021年度の調査で注目された主な傾向は以下の通りです。

  • Amazonは、64%増の6840億ドル(ポーランドのGDPに相当)となり、世界で最も価値のあるブランドとしての地位を維持しました。2006年に初めてブランドZのランキングに登場したAmazonは、今年2680億ドルの成長を遂げ、6120億ドルのAppleと並んで、初の5000億ドル以上の規模のブランドとなりました。
  • Teslaは「急成長したブランドランキング」首位、かつ「最も価値のある自動車ブランド」首位となり、前年比275%増の426億ドルとなりました。
  • Teslaのほかに、ブランド価値を2倍以上に高めたブランドは4つあり、Pinduoduo、Meituan、Moutai、TikTokと、いずれも中国のブランドでした。
  • 日本のブランドからは、ユニクロが「急成長したブランドランキング」7位にランクインしました。昨年と比べ、ブランド価値が88%増加しました。
  • コロナ禍にも関わらず、69のブランドが2020年以降にブランド価値を5%以上増加させました。
  • 上位10ブランドのうち7つがテクノロジー分野のブランドで占められています。また、新たにTOP100にランクインした企業も、多くはテクノロジー分野のブランドでしたZoom、Nvidia、AMD、Spotifyなど)。中には、自社のテクノロジーを使って、他社のブランドを成長させたものもありました。例えば、Gucciはコロナ禍の間にTikTokの力を利用し、Domino’sはオンラインサービスやデリバリーサービスを活用することで著しく成長しました。

【2021年度 ブランドZ 世界で最も価値のあるブランドランキング】

2021年  
ランキング​ 
ブランド 2021年ブランド価値
 (百万ドル) ​ 
ブランド価値の増減
(前年比)​ 
1​ Amazon​ $    683,852 ​ 64%​ 
2​ Apple​ $    611,997 ​ 74%​ 
3​ Google​ $    457,998 ​ 42%​ 
4​ Microsoft​ $    410,271 ​ 26%​ 
5​ Tencent​ $    240,931 ​ 60%​ 
6​ Facebook​ $    226,744 ​ 54%​ 
7​ Alibaba​ $    196,912 ​ 29%​ 
8​ Visa​ $    191,285 ​ 2%​ 
9​ McDonald’s​ $    154,921 ​ 20%​ 
10​ MasterCard​ $    112,876 ​ 4%​ 
Kantar BrandZ Top 10 Most Valuable Global Brands 2021

カンターのCMOであるNathalie Burdet氏は、「2020年、2021年はブランドの成長にとって記録的な年であり、多くのブランドが困難な年に直面しているにもかかわらず、我々の調査によって、強いブランドは優れた株主利益をもたらし、より回復力があり、より早く回復することが改めて証明された」とコメントしています。

「世界の E コマースが2020 年全売上高の 12% から 15% に成長したことにより、小売業者から FedEx や UPS などの配送業者まで、バリューチェーンに関わるブランドにとってはポジティブな年となりました。一方で、パンデミックの初期に多くの人が困難を予測していた業界でも成長が見られました。例えば、アパレル・ブランドは、メディア・エンターテイメントブランドを上回る成長を遂げました。また、ラグジュアリー・ブランドは、世界的な旅行者数の減少やロックダウンにもかかわらず、エネルギーを再集中させ、その結果、成長を遂げました。」

業界ごとの分析:業界を問わず、消費者のニーズや行動の変化に対応したブランドが評価された

  • メディア・エンターテインメント
    • ブランドZのメディア・エンターテイメントブランドトップ10は素晴らしい成長(50%増)を遂げました。また、ゲームを支える技術であるチッププロバイダーのNvidiaとAMDが初めてランキングに加わりました。
  • アパレル
    • アパレル分野はメディア・エンターテインメント分野を追い抜き、53%の成長を記録しました。これは、人々が仕事着とレジャーウェアの境界を再定義したためです。これを牽引したのがアスレジャー(スポーツウェアを普段着に取り入れたスタイル)で、Adidas、Nike、Puma、Lululemonの各ブランドが50%以上の伸びを記録しました。一方、ファストファッションは、全体としてはそれほど大きな成長は見られませんでしたが、特にユニクロ(88%増)とH&M(47%増)は評価額を大きく伸ばしました。
  • 小売
    • コロナ禍、世界中でオンラインショッピングが普及したため、上位20社のブランド価値は合計で48%増加しました。アマゾンの成功に加えて、中国のeコマースブランドも力強い成長を見せました。世界ランキング7位のアリババは、最も価値のある小売ブランドの第2位としての地位を固め、Pinduoduoは最も成長率の高い小売ブランドとなりました。小売業の勝者は、eコマースの巨人だけではありません。The Home Depot」は、オンライン売上高が86%増加したことで22%の価値向上を達成し1、「Walmart」は30%、「Lowe’s」は51%の価値向上を達成しました。
  • テクノロジー
    • 新規参入した「Zoom」は、その使いやすさと信頼性により、ビジネスユーザーや個人ユーザーに勢いを与え、2021年の大きなテクノロジー分野のサクセスストーリーの一つとなりました。この企業は、評価額369億ドルで52位にランクインしました。
  • サブスクリプション
    • サブスクリプションモデルは、多くの企業にとって成功の重要な原動力となっています。マイクロソフトはその最も良い例の一つで(26%増)、新しい労働環境に適応するためにオファーを革新し、利便性と拡張性を高めるためにサブスクリプションモデルに移行しました。Xbox」(+55%)、「ディズニー」(+13%)、「Netflix」(+55%)はいずれも成長しており、「Spotify」は2015年から20年の間に加入者数が454%増加し、消費者のブランドエクイティが大幅に向上したことでランキングに入りました。テクノロジー以外でも、サブスクリプション型モデルは、ルルレモン、ナイキ、メルセデス・ベンツ、ハイネケンなど、幅広いブランドの価値を高めています。
  • アルコール
    • アルコールは、中国の白酒ブランドに後押しされ、パンデミックの間も成長を維持しました。世界で最も価値のあるアルコールブランドはMoutai(1,093億ドル)で、1年で評価額が2倍になり、現在ではBudweiser(アルコールブランド評価額第2位、255億ドル)の4倍の規模となっています。ハイネケンは、16%の成長を遂げた最速のビールブランドでした(アルコールランキングで第4位)。

ブランド構築には、企業イメージもますます重要に

企業イメージは、特にサステナビリティやエシカルな面において、ますますブランド成長の原動力となっています。高級品カテゴリーでは、LVMHなどのフランスやイタリアの高級企業を中心に、コロナ関連の取り組みや持続可能な変革、ブラック・ライヴス・マターなどの社会運動への支援を通じて企業イメージへの投資を行い、34%のブランド成長を記録しました。同様に、L’Oréal Parisは、コロナ禍における美容ブランド全体の傾向に逆らうことに成功し、ブランド資産を柔軟に活用して、女性のエンパワーメントを推進することでブランドの成長を確保しました。

今年の結果を見ると、成長を確保するためにはブランド構築が依然として重要であることがわかります。『ブランドZ調査』は、強力なブランドが優れた株主利益を生み出し、景気後退の影響を受けにくく、又その影響からの回復が早いことを実証してきました。従来のブランド構築は、一貫した優れたブランド体験の提供、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた製品やサービスの提供、カスタマーエクスペリエンスの向上、効果的な広告による露出という4つの基本をうまく実行することが有効とされてきました。加えて、コロナ禍では特に企業への信頼や信用の重要性が高まり、自社の価値観を時代と共に進化させ、社会課題に対しリーダーシップを発揮しているブランドは、差別化に繋がり、際立っています。

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【KANTAR(カンター)について】

KANTARは、本社をロンドンに置き、エビデンスに基づいたインサイトで世界をリードするマーケティングリサーチ・コンサルティング会社です。私たちは、消費者を深く理解することによって、クライアントである企業に対して常にその成長をインスパイアするインサイトとビジネス戦略を提供しています。

グローバルウェブサイト:www.kantar.com 

【カンター・ジャパン会社概要】

  • 社名:合同会社カンター・ジャパン
  • 本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F
  • CEO:ヴァルマ・シシール
  • 事業内容:市場調査・コンサルティング
  • ウェブサイト:https://www.kantar.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

  • 合同会社カンター・ジャパン  
  • 広報担当:小山秀人、Ada Wu   
  • E-mail:marketingjapan@kantar.com Tel:070-3520-2143
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