新型コロナウイルス:アジアの人々は、ウイルス感染もさることながら、それによる経済的影響を最も懸念している

2020.03.04 広報室

当社が2020年2月に実施した調査では、アジアの人々が恐れているのは病気にかかることだけでなく、ウィルスが個人の経済状態に及ぼす脅威に対して最も懸念している、という結果が明らかになりました。

世界各地の市場では株価が大きく変動し、アジアでは経済的安定を不安視する人々が全体の60%に上ります。懸念点として第2位に挙げられた感染の恐れ(46%)は、日本では最も心配されています(68%)。

またアジア全体では、3分の1以上(34%)の人々が新型コロナウイルスによって景気後退につながる可能性があると考えていて、韓国では、経済的影響(77%)と失業(61%)への懸念が非常に大きいという結果となりました。

アジア諸国の消費財メーカー/企業100社以上の株価の動きを分析すると、新型コロナウイルスの先行き不透明感がアジア各地で広がり始めた後に株価が上昇した企業は、ごく一部にすぎません。消費者と市場は現在、終わりの見えない新型コロナウイルスによる経済的影響に気付き始めました。

このような困難を乗り切るためには、消費者意識をさらに理解し、不確実性に備える必要があるのではないでしょうか。いまの状況でどのように対応するのか、ということが今後の消費者意識に強い影響を及ぼすため、それぞれのブランドが次のアクションとして何をするのか、ということがとても重要になってきます。

消費者がブランドに期待するものは?

消費者はブランドに対して、毎日の暮らしに必要な安全性と安心への保証を求めています。つまり、ブランドには透明性や信頼性が高く、サプライチェーンの管理が確実になされていることを期待しています。また、ウイルスから効果的に身を守ることができるなど、健康・ウェルネスでのベネフィットが充実しているブランドを求めています。

たとえば、シンガポールのユナイテッドオーバーシーズ銀行(UOB)では、影響を被った現地の法人および中小企業顧客にキャッシュフロー管理を提供するため、30億シンガポールドルを割当ました。また、タクシー配車アプリ会社Grab(グラブ)は、仕事から帰宅する医療関係者に特化した24時間サービスを開始しました。

このような責任ある行動と問題解決への重点的な取り組みは、消費者に真の価値を提供し、ブランドとしての強力なアクションにつながります。

現状のリスクを切り抜け、更なる成長へ導くためにも、カンターが持つ様々な国や業界の知見をご活用ください。


ブランドの課題

BRAND INSIGHT#1
毎日の暮らしに必要な安全性と安心への保証を提供することに努める

BRAND INSIGHT#2
ブランドに期待されていることに対して真摯に対応する

  • 本当に必要な価値を消費者に届ける
  • きちんとした責任のある対応をする
  • 従業員も含めて、社会的に正しいことを行う

調査概要:

アジア6か国(日本、シンガポール、インドネシア、フィリピン、韓国、タイ)の18才から60才までの消費者3,000人を対象に行ったオンライン調査。調査は2020年2月25日~2月27日に実施。また、同調査結果は、2019年12月18日~2020年2月27日のカンターのパネルデータおよびソーシャルメディアに関する分析も加えて分析された最新の調査結果。

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カンター・ジャパン 
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