KANTAR TNS

日本の感覚ではわからない、世界のメディア環境。
日本はいまだにPC中心の、メディアシフト後進国

2016年3月2日 広報室

昨年11月に掲載した、テイラーネルソン・ソフレス(TNS)社が世界50か国で実施した調査、「CONNECTED LIFE2016」の記事(前回記事はこちら)について、よくいただく質問への回答を踏まえ、レポートから分かることを数回に分けてご紹介していきたいと思います。

本調査は、カスタマー・ジャーニーに沿って6つにカテゴライズされており、第1回目は下図における「メディア/デバイスの利用状況」に関する本調査データから紐解きます。

レポートから分かること

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  • ターゲット層はどのようにメディアやデバイスに接続しているのか?
  • デバイスエコシステムはどのように変化しているのか?
  • メディアシフトはどれくらいの速度で起こっているのか?
  • 1日の中でどのようにメディアとつながっているのか?

日本のメディア利用状況ネット接続におけるモバイル利用率は最下位

ネットの総利用時間に占める接続状況を50か国で比較すると、海外のネット接続はモバイル中心なのに対し、日本ではモバイルからの接続は少なく、いまだPCからの接続シェアが最も多いことが顕著に表れています。
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モバイルでは先進国であったはずの日本ですが、パソコンを買う豊かさと、ガラケーという特殊文化があったことで、スマホシフトのスピードが遅く、まだまだパソコン利用が中心のスマホ後進国と言えます。

そんな日本でも、若年層を中心に、スマホシフトは速度を上げており、2015年はスマホ率が日本でも急激に伸びた年となりました。
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毎日のメディアとのつながり方には、世代の違いが出ています。
16-24歳の若年層を見ると、メディアの接続時間も、SNSやオンラインビデオを見て過ごす時間も長いことが分かります。
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日本の感覚ではわからない、各国独特のメディア消費パターン

テレビ、パソコン、モバイル、タブレットの利用時間を世界各国で比較してみると、国や世代によって、それぞれ独特の消費パターンが見えてきます。
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各国の消費パターンは近年、急速に生まれ、さらに変化していると言えます。
テレビ視聴時間が極端に少なく、PCとモバイルの接続時間が大半を占めるシンガポールの16-24歳の若年層、圧倒的にモバイル接続時間が長いケニア、など各国で特徴的なパターンがあります。前述の日本においてもそうですが、世代の差が大きい国もありますので、多角的に見ることが大事です。

さらにケニアのような、近年新しくネット接続が可能になった国では、一日の中でのプライムタイムがなく、一日中ネットにつながっている傾向が見られます。
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最後に

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世界各国で独特の消費パターンが生まれ、急速に変化するメディア事情。

日本はメディア消費パターンにおいてもガラパゴス化しており、日本企業が日本の感覚で海外展開を考えると実情に合わないリスクを伴うのです。

当社がクライアントのニーズに合わせてカスタムすることもできる「CONNECTED LIFE」は、グローバル戦略を策定するための基礎情報として世界のトップブランドに利用されています。本調査は世界各国で毎年行っており、最新の「CONNECTED LIFE 2016」のデータやレポートは現在もご購入いただくことが可能です。
※本文を引用される場合は、出典が「カンター・ジャパン」であることを明記してください。

CONNECTED LIFE2016 調査概要

テレビ、パソコン、ラップトップ、スマートフォン、タブレットと刻々と変化しているメディア環境において、ブランド形成、販売促進、顧客サービスといったカスタマー・ジャーニーに関する包括的な情報を提供するグローバルシンジケート調査が「CONNECTED LIFE」です。
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この調査は、世界50か国で、週1回以上インターネットを使う60,500人を対象に実施しており、これにより世界のネット人口の90%をカバーしています。
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Email: Marketing@kantar.co.jp
本掲載内容に関するリリース(PDF)はこちら


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